インターネット通販での購入を考えると、真空管アンプの音色を試聴もせずお買い求めされているケースが多く見受けられるようです。
例えば、自家用車の購入の場合カタログ等で判断をし、試乗をせずに決めることは少ないと思います。
できることなら、お好きな曲で試聴を行い、製品の特徴等を確認していただくために弊社では、一般レベルのシステム（CDプレーヤ・スピーカー）を用意しております。
真空管アンプの試聴について
真空管アンプ、または真空管アンプキットの購入を考えている初心者の方々が、どのような尺度で品物をお選びになるかお尋ねしたところ、先ずは価格・形状・寸法が重視されておりました。
はじめて真空管アンプキット製作をしたい入門者のお客様には、弊社オリジナルキットである
「6AU8A シングルアンプ(出力：0.9w＋0.9w)」をお勧めしております。
店頭における試聴用スピーカーの能率は85dB位のものですが、試聴されたお客様のほとんどがその音質と音量に驚いています。マンションにお住まいでボリュームを上げられず、また深夜に音楽を楽しむオーディオ環境（6〜8畳）としては、必要にして十分の出力であると考えております。
真空管アンプをお探しのお客様で「わたしは初心者なのですが“いい音”のするアンプがありますか？」といわれる方が多くいらっしゃいます。
“いい音”とは、疲れずに長い時間試聴できるシステムが“いい音”であるとお感じになる方もいらっしゃいますし、ヴォーカルやトランペットの音色が前面で聞こえる特性をもったアンプがいいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
すでにお持ちの真空管アンプに差し替え可能な互換性のある真空管を、音質の変化を求めて探しにこられる場合にも「この真空管はいい音がしますか？」という質問が多くあります。
要するに、人の聴覚、聴感には個人差があり、高音域などは年齢が18〜20歳位の時がピークで年齢が増すにつれて落ちるともいわれています。また、お使いのスピーカーの特性や能率、アンプとの相性や音源とのバランスなども、音質の変化の重要な要素となります。
いわゆる“いい音”とは、お客様ご自身の耳で確かめる以外にはないということをご理解ください。
前述したように、真空管の「初心者」「入門者」の方々は、真空管アンプを購入・製作後すぐに音の変化を求められますが、実は真空管にはある程度の慣らし運転（エージング）が必要です。同様にスピーカー・真空管・コンデンサーなどにも通り慣らし運転が必要となります。
真空管の特性として、新品では音質が固めになり、概ね10時間程度〜で滑らかさがでてきます。真空管の種類にもよりますが、エージングを100〜200時間ほど要する場合もあります。
真空管中級者になると、コンデンサーや配線材料ほか、使用部品の変更によるいろいろな音の変化を経験します。また同等品パーツでもメーカーが異なれば微妙に音質が変わるなどの経験をしていくと、まさに真空管の魅力たる「自分のいい音」「好きな音色を出すパーツ」を見つけるとができるようになります。
音の変化を楽しむ方法はいろいろありますが、そう安くはない真空管アンプ、真空管アンプキットの購入をお考えの際は、後にがっかりしないためにも必ず試聴することをお勧めします。
どうぞ一度【春日無線変圧器】店頭までお越しをいただき、十数台用意してある真空管アンプの試聴をしてみてください。そして、たくさんの真空管に関する質問を店員にぶつけてください。必ずや納得のいくアンプを見つけることができるはずです。
当社では、皆様のご要望に合わせた『特注トランス』を承っております。 １個からの製作が可能で、廉価にてご提供しております。→特注トランスについて
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